地方の言葉熊本弁の魅力

熊本の言葉をいくつかご紹介したいと思います。

 

熊本弁と言っても同じ熊本でも場所によって多少違ってきます。
これは何処の県でも同じではないでしょうか

 

熊本だからみんな同じ熊本弁を使っているのかと言えばそうではありません。
東西南北ありますから、その分だけ使う言葉も変わってくるのです。

 

現代はテレビなどの普及により標準語に近くなり昔ながらの言葉は
あまり使わなくなりました。
今の若い人たちからすると本当の熊本弁で話をしてもわからないと思います。
でも、地方の言葉は残したいものですよね

 

体の部分をさす言葉

 

私が使う言葉は球磨弁と言って鹿児島宮崎に近いので多少の鹿児島の言葉も
混ざっています。

 

「ビンタ」と言うのは何処の部分を指す言葉かわかりますか?

 

「ビンタ」と言えば」普通はほっぺを叩く事を言うと思います。
お仕置きで「ビンタ」などと使ったりもしますが
私たちの「ビンタ」は頭の事を指します。

 

だから、散髪に行く事を「ビンタ摘みに行ってくる」と言うのです。
面白いですよね!(笑)

 

では「ほっぺ」の事を何というのかと言えば「フータン」と言います。
お尻の事は「ジゴ」と言ったり「ヒュー」と言ったりします。

 

ここまで来ると何と言っているかわかりませんよね!

 

面白言葉

 

「こけけ」という地方の言葉がありますが何の意味か分かりますか?

 

何だか鶏が泣いているみたいですけどこの3文字だけで意味があるのです。
標準語に直すと「ここに来てください」と言う意味なのです。

 

あともう一つ「とっとっと」の意味は分かりますか?

 

使い方としては「この席はおいがをとっとっと」・・・
意味は「この場所を私が取っているのです」という意味になります。
何でこんな言葉が生まれたのかわかりませんが短縮言葉になったと思います

 

鹿児島の言葉で一文字で「へ」と言うのがありますが
この「へ」には3つの意味があります。
火山灰の事を「へ」と言います。
また、家の中を飛び回る「ハエ」の事も「へ」と言います。
おならの事も「へ」と言います。

 

同じ言葉なので一瞬にして何の事かを聞き分けているのですね!
鹿児島の人はすごい(笑)

 

ちなみに部屋を飛ぶ「ハエ」は球磨弁では「ヒャー」と言います。
あの山を越えたら鹿児島県と言う位置になるのですが
近いようで似ているような違うような言葉になっているのですね!

 

熊本弁の特徴

 

熊本弁の特徴はわりと荒々しく聞こえます。
だから知らない人が聞くと喧嘩しているような感じを受けます。

 

別に喧嘩をしているのではないのですが普通に話している事が喧嘩していると
勘違いされやすいのも特徴なんですね!

 

でも、愛着があって地方の言葉が好きなんですね!
例えば「可愛い」と言う言葉がありますが我々は「むぞかー」と言います。
私たちからすると「可愛い」というより「むぞかー」と言った方がしっくりきます。
「可愛い」と言う言葉も使いますが「むぞかー」と言うと
より可愛いという意味なんです。

 

あくまでも鹿児島寄りの言葉なので熊本弁がそうなっている訳ではありません。
同じ熊本でも例えば天草五橋がある松島と言う所の言葉は
私にはわからない言葉もあります。

 

 

同じ熊本でも「それ、どういう意味?」なんて質問する事もありますが
言葉の話題で盛り上がったりもします。(笑)

 

ちょっと有名になった熊本弁

 

皆さんもご存知だと思いますがあの熊本地震
あの時の言葉で「がまだせ熊本」と言う言葉を合言葉に
みんなで力を合わせて頑張っています。

 

「がまだせ熊本」の意味は「頑張りましょう熊本」と言う意味なのです。

 

ある人からは「良い響きですね!」と言われたこともあります。
魅力的な言葉とも言われました。
郷土愛があるから「頑張ろう熊本」ではなく「がまだせ熊本」になったのだと思います。

 

言葉地方によって色々と変わってきますがやはり、自分が生まれ育った言葉が
一番良いものですよね!

 

中には地方の言葉は恥ずかしくて話せないという人もいますが
それは間違いだと思います。
地方の言葉は決して恥ずかしいものではないので自信をもって素晴らしさを
伝えて行くべきですよね!

 

それがあなたの色となり、すぐにあなたの事を覚えてもらえます。
本当に地方の言葉を残していきたいものです

 

最後に・・・

 

地方の言葉は温かみを感じます。
人は面白いもので熊本の人が東京に行くと最初は熊本弁丸出しですが
生活していくと東京の言葉になってきます。

 

今まで使っていた熊本弁にも抵抗を感じるようになってきますが
いざ、実家に帰ったり、同じ熊本の人と話すと何年も使っていなかった
熊本弁が蘇って話せるようになります。
不思議なものですね!

 

全国各地に色々な方言がありますがディアなどの影響で
標準語に近い言葉になってきています。
やはり方言は残していきたいものですよね!

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